これだけやったんだから、と思っていた
夏の成績が、続々と返ってきた。
正直に言うと、私はもっといい結果が出ると期待していた。
だってこの夏、息子は本当にたくさん塾に通った。早朝特訓に、夏期講習、通常授業。金曜以外はほとんど毎日、塾に行っていた。まだ11歳の遊びたい盛りなのに、これだけの時間を勉強に使ったのだ。
それだけやったんだから、結果もそれに見合うものが返ってくるはず——。親として、そう期待するなというほうが無理な話だと思う。
夏期講習の復習テストは、正直言って最悪だった
ところが、夏期講習の復習テストの結果を見て、私は言葉を失った。
はっきり書くと、最悪だった。
順位は下のほう。点数も、決して褒められたものじゃない。「あれだけ塾に行っていたのに、これ?」というのが、正直な気持ちだった。
早朝特訓にまで通わせていた。朝早くから送り出して、塾弁を作って、帰りを待って。私なりに、できるサポートはしてきたつもりだった。それなのに、この結果。「あの時間は、あの頑張りは、何だったんだろう」——そんな思いが、どうしても頭をよぎった。
期待していたぶん、拍子抜けする気持ちのほうが大きかった。
でも、総合成績は1位だった
……ところが、話はここで終わらない。
同じ8月の成績で、通常授業クラスの総合成績を見たら、なんと1位だったのだ。
ただ、正直に書いておくと、これは手放しで喜べる1位ではない。というのも、今のクラスは、少し前にレベルの下がったクラスに移ったばかり。勉強にそこまで前のめりではない子も多い環境だ。その中での1位だから、ある意味では当然の結果とも言える。
それでも——このクラスには「1位を取らないと、上のクラスに戻れない」というルールがある。つまりこの1位は、上のクラスに戻るために、どうしても必要な1位だった。そう考えると、ちゃんと結果を出したこと自体は、認めてあげたいと思う。
そして不思議なのは、日々の復習テストはサボっているように見えるのに、こういう肝心なところではきっちり1位を取ってくること。社会に至っては、クラス分けのないテストで、トップクラスの子も含めた全体の中で9位。公開テストも、3回連続で偏差値が上がっている。
実力を測るテストになると、ちゃんと結果を出す。この子は、いったいどういうタイプなんだろう。
期待と現実のあいだで
親の期待って、勝手なものだ。
「これだけやったんだから」と、こちらが一方的にハードルを上げて、それに届かないと勝手にがっかりする。よく考えたら、息子は息子のペースで、ちゃんと結果を積み上げている。復習テストが悪くても、肝心なところでは1位を取っている。
それなのに私は、「もっとできるはず」と期待して、届かないと落ち込んでいた。
冷静になると、これはこれで悪くないのかもしれない。毎日きっちりコツコツやる優等生タイプではないけれど、本番や総合力では踏ん張れる。上のクラスに戻るための1位も、ちゃんと取ってきた。むしろ、復習をサボってこの成績なら、伸びしろはまだたっぷり残っているとも言える。
それでも、期待してしまう
とはいえ、だ。
正直な気持ちを言えば、やっぱり「もっと結果が出てほしい」と思ってしまう。復習テストももう少しちゃんとやってくれたら、と願ってしまう。
親の欲は、きりがない。1位を取っても「国語がもっと上がれば」と思い、いい成績でも「もっと上を」と思ってしまう。この欲深さも、また親心なのだと思う。
今夜は、合否判定テストの結果が出る。
復習テストは最悪でも、総合では1位。この子の実力は、いったいどっちなんだろう。その答えが、今夜わかる。
期待しすぎないように、と自分に言い聞かせながら。それでも心のどこかで、やっぱり期待している私がいる。

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