息子は今、難関校を目指しています。
理由はシンプルです。その学校の鉄道研究会に入りたいから。
「鉄道模型の甲子園」とも呼ばれる全国高等学校鉄道模型コンテスト。息子はその存在を知ったとき、目が変わりました。毎年参加している強豪校の鉄道研究会。そこに入ってコンテストに出場することが、息子の夢です。
夫は公立中学には進学させたくないと考えています。私は公立でも構わないと思っています。同じ家族なのに、中学受験に対する考え方は少しずつ違います。それでも同じ息子を思いながら、今日も受験生活を続けています。
まず、夫の話をします。
夫は貧しい家庭で育ちました。やりたいことを我慢してきた子ども時代だったそうです。習い事も、好きなことも、思うようにはできなかった。だから息子には、選択肢を与えたい。良い環境を与えたい。将来苦労しないようにしてあげたい。その気持ちが人一倍強い。
会社の管理職として、先を見る目もある。息子の将来をちゃんと考えてくれています。公立中学に進学させたくない理由も、感情ではなく、ちゃんと先を見据えた判断です。
その気持ちは、わかります。尊重したいとも思っています。
ただ、その負担が全部私にくる。それが正直しんどい。
次に、私の話をします。
私は、公立でもいいと思っています。
勉強は本人のやる気次第だと思っているからです。どんなにいい環境を与えても、本人がやる気にならなければ意味がない。社会に出たら、いろんな人と関わらないといけない。環境だけで人生は決まらないと思っています。
模試の結果が悪かった日、息子は何事もなかったように過ごしています。日々の復習テストが最下位が当たり前。なのに、全く危機感がない。理解する宿題ではなく こなす宿題になっていて、答えをうつしています。ちゃんと宿題をすればできるのに、だらだらと休憩ばかりしてぼーっと過ごしている。その姿を見るたびに、正直びっくりします。腹も立ちます。
夫には「こんなにお金がかかっているのに、本当に価値があるのか」とたびたび確認します。それでも夫は続けさせたいと言う。
私がモヤモヤするのは、教育観の違いだけじゃない。本気じゃない息子のために、家族が振り回されている現実です。
そして、息子の話をします。
息子の鉄道愛は、本物です。
「鉄道模型の甲子園」と呼ばれる全国高等学校鉄道模型コンテスト。息子はその存在を知ったとき、志望校を決めました。毎年入賞している強豪校の鉄道研究会。Nゲージで精巧な街を作り上げるその作品を見て、「絶対ここに入る」と言いました。
その目は、塾のテキストを見るときとは全く違いました。
路線図は眺めているだけで覚えてしまう。知らない路線に乗れば、帰るころには全駅頭に入っている。全国の路線図がそのまま地理の知識になっていて、社会だけは得意科目。好きなことは、勝手に学んでいく子です。
でも受験への危機感は、まだ薄い。「塾に行っているから大丈夫」と本気で思っている。その温度差が、今の我が家の現実です。
父は息子に選択肢を与えたくて、受験を後押ししています。
息子は鉄道研究会に入りたくて、難関校を目指しています。
私は、本気でやるなら応援したいと思っています。
三者三様の思いを抱えながら、同じ受験に向かっています。目的も、温度感も、少しずつ違う。それでも全員、息子のことを思っています。
塾弁を作りながら、いつもそのことを考えます。頑張ってきてほしい。やっぱりかわいい息子だから、応援したい。その気持ちは本物です。
ただ、本気になってほしい。それだけです。
教育観の違う家族が、同じゴールを目指している。その過程を、このブログにリアルタイムで残していきます。

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