セミナーのあと、ルールを決めてみた
先日、子どもとの関わり方についてのセミナーを受けた話を書いた。
「感情でぶつかるのではなく、ルールで関わる」「親がルールを決めて、子が守る」——その考え方を、少しだけ我が家に取り入れてみることにした。
いきなり大きく変えようとすると、息子より先に私がしんどくなる。だから、ハードルは低く。守れて当たり前の、小さなルールから始めた。
我が家のルールノート
我が家は壁に紙を貼れない家なので、ルールはノートに書いて、見えるところに置いておくことにした。
ルールは2ページ。まずは生活のルールから。
生活のルール
- くつをそろえる
- 床に物を置かない
- 毎日、寝る前に10分のおかたづけ
- あいさつは笑顔でする
そして、もうひとつは勉強のルール。
勉強のルール
- 塾の宿題は、丸つけをすぐにする
- 塾の前に、宿題をママに見せる
- 次の日の予定を、9:30か10:00にママに見せる
- 朝、ママと一緒に語句のテキストの確認をする
どれも、やろうと思えば誰でもできることばかり。特別なことは、ひとつもない。
最初の反応は「ルールって何?」
ルールを伝えたときの息子の第一声は、「ルールって何?」だった。
今まで、私の言葉は「また怒ってる」「また小言」として聞き流されてきた。それが急に「ルール」という言葉で言われて、息子も一瞬、きょとんとしていた。
それからは、何かあるたびに、こう言うようにした。
「ルール守ってね」
「片付けなさい!」でも、「なんでやらないの!」でもない。ただ、決めたことを確認するだけ。
変わったのは、私の心だった
始めてみて、いちばん驚いたのは——私自身の変化だった。
ガミガミ言うことが、なくなってきた。
「ルール守ってね」と言うだけでいいから、怒りを乗せる必要がない。感情をぶつけなくても、伝えたいことは伝わる。気づいたら、あれだけ毎日のように爆発していた怒りが、すっと引いていた。
私のメンタルが、落ち着いてきたのだ。
たったこれだけのことで、こんなに変わるんだ——正直、自分でもびっくりしている。怒るのをやめようと、あれだけ努力しても無理だったのに。言い方をひとつ変えただけで、怒らなくて済むようになった。
息子は、相変わらずだけれど
とはいえ、息子が劇的に変わったわけではない。
相変わらず、のんびりしている。そして相変わらず、「やってる風」の自分に酔いしれている。そこは、まったく変わっていない(笑)。
でも、それでいいと思えるようになった。
以前の私なら、そののんびりした姿を見るたびにイライラして、ガミガミ言っていたと思う。でも今は、「ルール守ってね」で済む。息子を変えようと必死になるより、私が感情でぶつからないことのほうが、ずっと大事だったのかもしれない。
心が、軽くなった
中学受験の本番まで、もう時間はない。成績の不安も、国語の課題も、何ひとつ解決したわけじゃない。
それでも、私の心は軽くなった。
怒って、落ち込んで、自己嫌悪して——その繰り返しから、少しだけ抜け出せた気がする。母がガミガミ言わないだけで、家の空気も、きっと少しは柔らかくなっているはずだ。
小さなルールと、「ルール守ってね」のひとこと。
もし今、子どもに怒ってばかりで苦しんでいる人がいたら、ほんの小さなルールひとつから、試してみてほしい。変わるのは、子どもより先に、自分の心かもしれないから。

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