ママ友のおうちへ
清風の個別相談会があった日。息子は、ママ友のおうちで過ごさせてもらった。
勉強を見てもらう、というのもあったけれど、いちばんの目的は別にあった。
息子の本心を、聞いてもらうこと。
親には、本音を言えない
息子は、親に怒られたくない。
だから、私や夫の前では、本当の気持ちをなかなか口にしない。「頑張ってる」「わかってる」と言いながら、本当はどう思っているのか。それが、親にはわからなかった。
でも、受験まであと少しの今、いちばん大事なのは、息子自身の本心だと思う。
だから、親ではない人に、話を聞いてもらうことにした。
「なんで勉強しないといけないの?」
ママ友が話を聞いてくれて、わかったことがある。
息子は、少し勉強が嫌になっていた。そして、「なんで勉強しないといけないのか」と、疑問を持ち始めていた。
正直、ドキッとした。でも、それが今の息子の本当の気持ちなのだと思う。
その日、ママ友のおうちには、たまたま西大和出身のお兄さんがいた。ママ友とお兄さんは、お兄さんの大学の宿題を見せながら、息子に話をしてくれたそうだ。
「勉強をしておけば、自分のやりたいことに近づける。いつか、やりたいことが見つかったときに、困らないよ」
親が言うと「また説教」と聞き流してしまう言葉も、少し年上のお兄さんの実物の宿題を見ながらだと、きっと違って聞こえたと思う。ママ友なりの言葉で、息子に伝えてくれたことが、本当にありがたかった。
宿題は「やりっぱなし」だった
宿題のやり方も、見てもらった。
そこでわかったのは、息子の宿題が「やりっぱなし」になっていたこと。問題を解いて、丸つけをして、それでおしまい。間違えたところを、ちゃんとやり直せていなかった。
塾の先生からも、「本人にやり直しをさせて、何ができなかったのかを把握することが大事」と言われていたばかり。まさに、そこができていなかったのだ。
「テキストを汚したくない」
そして、ママ友からメッセージが届いた。
「一つ伝え忘れたことがあって」と。
息子は、テキストが汚れるのが嫌で、問題に書き込むのを嫌がるのだそうだ。
たとえば、国語の選択肢の問題で、使った記号にチェックを入れない。算数の文章題で、問題文の情報を書き込まない。
その日の国語の問題では、チェックを入れずに解いていたときは「3問しかわからない」とあきらめかけていたらしい。ところが、使った選択肢にちゃんとチェックをつけながら解いたら、ほとんど解けたのだそうだ。
解き方より、テクニック
ママ友は、こう伝えてくれた。
「問題の解き方よりも、少し試験のときのテクニック的なことを教えてあげると、結構点数に直結するかもしれないよ」
目からうろこだった。
息子の国語が伸びないのは、読む力がないからだと思っていた。でも、もしかしたら、書き込まずに頭の中だけで解こうとして、途中でわからなくなっていたのかもしれない。
選択肢にチェックを入れる。文章題の条件に線を引く。それだけのことで、解ける問題が増えるなら、こんなにすぐできる対策はない。
親ではない人の目
この日、ママ友にたくさんのことを教えてもらった。
息子の本音。宿題がやりっぱなしだったこと。そして、テキストを汚したくないという、親が気づいていなかった小さなクセ。
毎日一緒にいる親だからこそ、見えていないことがある。親には言えない本音も、親だから気づけないクセも、少し離れたところから見てくれる人がいて、初めてわかった。
勉強が嫌になりかけている息子に、無理やり「やりなさい」と言うのではなく、まずは「テキストは書き込んで使っていいんだよ」と伝えてみようと思う。
いつも息子のことを気にかけてくれるママ友に、心から感謝している。

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