「七田式っていくらかかるの?」
中学受験を考えている親御さんから、よく聞かれます。私の答えは、総額約430万円です。
0歳から小学3年生まで、約8年間通い続けました。レッスン費用だけで約410万円、プリント教材が約30万円。我が家が七田式にかけた総額です。
高いと思いますか?私も今、改めて計算して驚いています。でも後悔はしていません。その理由を、正直に書きます。
まず、始めたきっかけから。
夫が独身のころ、パソコンについていたトレーニングソフトで記憶力の向上をすごく実感したそうです。後から調べると、それが七田式のメソッドに基づいたものだと知りました。幼少期の教育が、その後の人生に大きく影響する。そのことを知った夫は、「自分の子どもには絶対にやらせたい」と決めていたそうです。
息子は結婚して7年越しに授かった子どもでした。だからこそ、いいと思うことは全部させてあげたかった。私も異論はありませんでした。
ちなみに私は、妊娠中に七田式の胎教教室に通うよう勧められていました。でも正直、良さがよくわからなくて断りました。今思えば、もったいなかったかもしれません。
0〜6ヶ月は月1回、夫がタクシーで連れて行ってくれていました。7ヶ月目からは週1回通うことになり、夫から「ママ友を作りに行っておいで!」と送り出されました。
3歳までは毎日フラッシュカードを200枚。首が座ってからはジョリージャンパーを家でさせていました。1歳からは七田の英語も始めました。先生に勧められた教材はほぼ全部買いました。正直、使いこなせなかったものも多々あります。
小学1年生から3年生までは七田式のプリントも購入しました。5教科セットが1学年79,500円、右脳プリントが1冊18,900円。プリントだけで約30万円かかっています。
小学2年生くらいまでは毎日しっかり取り組んでいました。その成果が出たのか、1年生から毎年受けていた浜学園のテストで90点近くを取り、担当の先生に「まだ塾に入る必要はありません」と言われるほどでした。特に男の子は短期集中型なのでぎりぎりにいらた方がいいというアドバイスもありました。
小学3年生になったころから、国語のプリントが難しくなってきました。習い事も多く、だんだんさぼり始めて、成績が落ちてきたと感じるようになりました。
そして小学4年生になるとき、中学受験の塾に入ることになりました。塾の先生から「4年生から入れた方が、塾の生活に慣れる準備期間になる」とアドバイスをいただいたからです。
塾の宿題もある。プリントもある。習い事も多い。全部は無理だと判断した夫が息子に言いました。「私立に行きたいなら、七田はやめなさい」と。
息子は泣きました。やめたくないと。
七田式が好きだと、わかっていました。それでも「私立に行きたいから」と、泣く泣く自分でやめる決断をしました。
今でも息子は言っています。「中学に入ったら、七田の教室で独自にしているオリジナルコースに行きたい」と。七田式への思いは、今も続いています。
では、総額430万円かけた七田式は、意味があったのか。正直に書きます。
頭の回転が速い。2歳ころから流ちょうに自分の意見を言えるようになり、大人にも臆せず自分の考えをはっきり伝えられます。「ほめて育てる」環境で育ったからか、自己肯定感が高く、落ち込むことがほとんどない。いつも前向きです。
絵画では二科展に入賞しました。算数検定、漢字検定、英会話の朗読コンテストにも参加し、人前に出ても動じない度胸がついています。
そして何より、好きなことへのパワーがすごい。鉄道への情熱がその最たる例ですが、興味を持ったことには何時間でも集中できる子になりました。
これが全部七田式のおかげかどうかは、正直わかりません。でも一つ確かなのは、先生がいつも子どもの味方として両親に寄り添って子育てしてくれたこと。その視点と言葉が、私たち親の子育ての支えになっていました。
430万円。高いか安いかは、人それぞれだと思います。でも我が家にとっては、価値のある430万円でした。

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